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公開日:2014年10月10日(金)
プロ球界を去る人、入る人
プロ野球はレギュラーシーズンが終了し、いよいよ日本一をかけた戦いが始まる。
その一方で、各チームは来季に向けた編成作業を本格化させている。
その中心になるのがドラフト会議で、運命のクジ(入札)が行われる。
今年もプロ野球志望届を提出した選手は高校生で94人、大学生70人、計164人になった。これに社会人を入れると200人以上の選手がプロ野球の門をたたくことになる。そのうち、自分の思いを遂げられて入団できるのはその三分の一に過ぎない。
その一方で、チームの構想から外れた選手は戦力外通告を受ける。入団する選手の数だけ退団する勘定になる。すでに名前が公表されているが、まだ20代の若い選手が多いのには驚いてしまう。
彼らは野球に人生のすべてを賭けてきた人たちだ。
これからどんな人生が待っているのだろう。
それをわき目に見ながら“華やかな夢”を追いかけようとする選手たち。
プロ野球に入っても活躍できる保証はない。
資本は自分の身体と実力以外に何もない。
そのリスクをそのままチャンスととらえて挑戦する若い人たちの気概にエールを送りたい。